食物アレルギーについて
食物アレルギーは、多くの人にとっては害とならない食べ物を異物と勘違いし、免疫反応が過敏に働く現象のことです。その結果、じんましんや咳、下痢、ときにアナフィラキシーといった命に関わる症状がでてしまいます。
食物アレルギー診療で大切なことは、正しい診断に基づく必要最小限の除去、除去解除に向けた食物経口負荷試験による確認、アレルギー症状が出た時やアナフィラキシーを起こした時の対応です。当院では、お話を伺って原因となった食物を推定し、血液検査や食物経口負荷試験などで特定、安全に食べられる量を確認したうえで、除去解除に向けてどのように進めていけばよいのか具体的に相談することができます。
食物アレルギーの最も典型的なタイプは食べ物を食べた後、2時間以内にアレルギー症状が出現する即時型と言われるものです。当院では即時型のアレルギーについてはもちろん、そのほかの新生児・乳児食物たんぱく誘発胃腸症や食物依存性運動誘発アナフィラキシー、口腔アレルギー症候群などについても対応可能です。入院が必要だと判断した場合は、対応可能な医療機関へ紹介します。
初めて食べたものや久しぶりに食べたもので湿疹が出たり、体をかゆがったり、咳き込んだり、嘔吐するなどの症状が出た方はご相談ください。また、これから離乳食を始めるお子さんで食物アレルギーが心配な方もお気軽にご相談ください。
食物アレルギーに関して当院でできること
- 血液検査(院外、特異IgE抗体の同定)
- 皮膚テスト(プリックテスト)
- 食物経口負荷試験(原因食物の特定、安全に食べられる量の決定、治ったかどうかの確認)
- 除去解除に向けた食物摂取の具体的な指導
- エピペン注射の処方、指導
食物経口負荷試験のスケジュールと注意事項
あらかじめアレルギー専門医の外来を受診していただき、試験を行うことを決定したら、その場で医師が試験を予約をします。この時に食物の種類や量なども決めます。事前に中止するお薬など詳しくはこの時に説明します。
食物経口負荷試験の日
基本的に9時台にスタートします。安全に行うため最低でも3時間程度はかかります。ご了承ください。
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1
受付
受付のスタッフに経口負荷試験目的で来られたことをお伝えください。専用のお部屋へご案内します。
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診察
試験開始前に診察をして、検査できるか体調を確認します。
体調が悪い場合は負荷試験を延期することがあります。 -
3
30分から1時間の間隔で1-2回に分けて食べ物を食べます。
検査中は医師と看護師が定期的に診察し、症状を観察します。
もし症状が出現した場合は、お薬の投与など医師と看護師が速やかに対応します。 -
4
最後に食べ物を食べてから2時間経過をみて、結果を判定します。
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5
医師より、おうちでの食べ方について説明します。
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6
ご帰宅。
経過観察室(食物経口負荷試験を行うお部屋)のご紹介
ただいま準備中です。
予約方法
WEBもしくはLINEで【初診】もしくは【再診】を選択の上、小児一般外来よりご予約ください。
当日お持ちいただくもの
- 母子健康手帳
- マイナンバーカード
- 各種医療証
- 負荷試験食と飲み物
詳細は経口負荷試験予約の際に説明します。 - 着替え
汚してしまったときの備えです。 - (診察券)